宇宙の図書館・アカシックレコードの話。

アカシックレコードという言葉を聞くと、なんとなく神秘的で、自分とは遠い世界の話のように感じるかもしれません。
けれど、その本質をたどっていくと、特別な人だけが触れられるものではなく、私たちが日常の中でふと感じている「直感」や「深い気づき」とつながっていることが見えてきます。
アカシックとはサンスクリット語の「アカシャ(空・エーテル)」が語源で、宇宙に流れる膨大な情報のフィールドを指します。そこには過去の出来事だけでなく、現在の流れや未来の可能性までもが、静かに記録されていると考えられています。
巨大な図書館のようなイメージを持つ人もいれば、波のように絶えず動く海のように感じる人もいます。
どのイメージが正しいというわけではなく、大切なのは“内側の静けさの奥にある情報の層”として見てみることです。
私たちは日常の中で、説明できないけれど「なんとなくこっちが正しい気がする」という直感に助けられることがあります。
急にある人の気持ちが理解できたり、進むべき方向が自然と見えてきたりすることもあります。こうした瞬間は、意識の深い部分がアカシックの層に触れているからだと考える人も多いです。
アカシックレコードに触れやすい状態は、特別な能力よりも“静けさに慣れているかどうか”で決まります。
呼吸が穏やかで、身体がゆるんでいて、心が落ち着いているとき、表面の雑音が減って深い感覚に気づきやすくなります。
反対に、疲れすぎていたり、緊張が続いていたりすると、内側の声はほとんど聞こえません。
これはスピリチュアルというより、誰にとっても自然な“感覚の仕組み”です。
こうした深い意識の状態をつくるうえで、とても相性が良いのがタントラです。
タントラは、身体・呼吸・意識を調和させることで、心の奥にある静けさへアクセスしやすくする伝統的なアプローチです。力を抜き、ゆっくりと呼吸し、感覚を丁寧に味わっていくことで、思考のざわめきが落ち着いていきます。
タントラは“身体を通して意識を開く”方法なので、アカシックレコードのような深い領域に触れたいとき、とても良い準備になります。
静かな環境で目を閉じ、深く呼吸していると、胸の奥にふっと広い空間が生まれる瞬間があります。そこに、そっと一つだけ問いを置いてみると、不思議と何かが返ってくることがあります。
言葉ではなく、感覚として「こうだ」とわかるような、あの瞬間です。アカシックにつながるとは、こうした“思考ではない理解”を丁寧にすくい上げることなのだと思います。
意識と宇宙の関係に触れるとき、よく名前が挙がるのがニコラ・テスラです。彼は「宇宙の秘密を知りたければ、エネルギー・周波数・振動を理解しなさい」と語りました。
テスラは論理だけで発明したのではなく、まるで“突然ひらめきが降りてくる”ような感覚を大切にしていた人物です。
その感覚は、アカシックともタントラとも重なる部分が多く、宇宙が持つ情報の流れを彼自身が敏感に受け取っていたのではないかとも言われています。
意識が深まり、身体がゆるみ、心が静かになっていくと、中心に小さな渦のような感覚が現れることがあります。外側の世界と内側の世界が一つにつながっていくような、不思議な感覚です。
タントラでアカシックレコードにつながるかは分かりませんが、不思議と直感が冴えてくるのは間違いない事実、ちょっとした未来視っぽいことも度々あったりします。

映画空の境界を見て感じた「根源の渦」とタントラヒーリングの可能性。
TYPE-MOONシリーズに登場する「根源の渦」は、スピリチュアルで語られるアカシックレコードのイメージと重ねると、とても理解しやすくなります。
魔術もまた根源の渦から流れ出したもののひとつであり、世界中に存在する魔術系統は、それぞれがこの根源から流れ出したひとつの細い川のようなものである。
大本が同じであるため、読み取った者の民族性によって細部は違えど似通った神話・伝承等は世界中に存在し、そしてすべての魔術師は同じ最終目的を抱くことになる。
レイキ・気功・タントラの実践もこの流れの中に位置づけられると言ってもいいんじゃないかと思ったんですよね。
タントラは身体と意識を同時に開き、深い内面の静けさに触れていく技法です。
雑念や緊張がほどけ、呼吸が深まり、感覚が研ぎ澄まされていくほど、ふだんアクセスできない層の情報に触れやすくなります。これはアカシック的な“内なる記憶の海”につながる感覚に近く、さらにその奥にある“根源”へと近づく道でもあります。
根源の渦、アカシックレコード、タントラの三つは、別々の概念でありながら、ひと続きの深層世界を示す異なる表現とも言えます。
どれも「意識の深いところに広がる、大いなる情報の場」を指し、人が自分自身の本質や未来の可能性とつながるための道筋になっています。
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